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2012年にパタゴニアが最初のユーレックスウエットスーツを導入してから11年。ネオプレンの代替素材としてFSC認証を取得したユーレックス天然ラバーの使用、接着に有害な揮発性有機化合物(VOC)の不使用、染色による水の使用量の削減など、これまでのパタゴニアの基準は保たれつつ、今季の〈Yulex Regulator Wetsuit〉はより長く使えるデザインへと刷新された。

このような製品改良は、パタゴニア社内のウエットスーツのデザインチームとリペアチームの相互の情報交換があってこそできたことだろう。グルーシームから縫製になったことで強度が上がり、修理がしやすくなったほか、波まちの姿勢などによってストレスが特にかかりやすかった尻囲部分は、リペアセンターのフィードバックを受け、テンションがかからないカッティングへと改良されている。

mark編集部員も〈Yulex Regulator Wetsuit〉を体験



今回、サーフィン未経験のmark編集部員が実際に〈Yulex Regulator Wetsuit〉を着てサーフィン体験に行ってきた。千葉・御宿中央海岸で今回着用させてもらったのは、〈ウィメンズ・R3ユーレックス・レギュレーター・フロントジップ・フルスーツ〉(※米国カリフォルニア基準、日本ではプラス約5℃目安)。9度から13度の水温に適しており、胴部分は4.5mm、腕と脚周りは3.5mmの厚さとなっている。この厚さは、一年を通して幅広いシーズンで着用可能な暖かさだそう。実際、10月中旬、この日の御宿の最低気温は15度程度だったが、ライド後に浜辺で風に吹かれても寒さを感じることはなかった。海岸に着き、ウエットスーツに着替えるまでは長袖にフリースを着ていたというのに、その保温性には驚いた。



ウェットスーツの首元はフロントジップになっており、着脱がしやすかった。このジッパーにも、錆びにくいとされる〈Corrosion-Proof Riri®︎ Zipper〉が採用されており、取り替えが可能だ。また、修理依頼が最も多かったと言われる尻囲部分には、波待ちの姿勢でのテンションを感じることはなく、パタゴニア・サーフィンアンバサダーの木下デイヴィッドさんのサポートの下、思い切り初めてのサーフィンを楽しめた。

ウェットスーツのサイズを確かめるには、オンラインサイトのサイズ表を参考にするか、店舗で実際に試着させてもらうのがおすすめだ。

作り手にも、使い手にも、自然環境にも責任を持って作られたパタゴニアの〈Yulex Regulator Wetsuit〉はパタゴニアのサーフストア3店舗(東京、千葉、大阪)に加え、福岡店、鎌倉店、仙台店、京都店、名古屋店の8店舗で試着することができる(2023年10月時点)。



さらに、今回のアップデートで鍵となったリペアセンターとデザインチームの共同開発のプロセスは以下の動画から見ることができる。



〈Yulex Regulator Wetsuit〉の詳細は、以下の特設サイトから
https://www.patagonia.jp/yulex-natural-rubber-wetsuits/