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長年アスリートの声に耳を傾け、世界をリードしてきたナイキが、より包括的なアプローチにシフトした意図を示す「Nike Well Collective*」。その土台にはナイキの「ホリスティック・フィットネス(包括的な健康)」の考え方があります。ムーブメント(運動)、マインドフルネス、栄養、休息、つながりの5つを柱とし、体を動かすことの楽しさ、自分自身と向き合う時間の大切さ、そして誰もがつながりを感じられる場所をさらに広めていく取り組みが新たに進められています。
今回、この5つの要素が盛り込まれたナイキのリトリートツアーにmark編集部員が参加し、そのひとつひとつを丁寧に感じながら理解を深めた「ホリスティック・フィットネス」の意義と、ウェルビーイングについての再発見をレポートします。

※「Nike Well Collective」 – 体の健康のみならず、心の状態を含め、健やかな生活をサポートするナイキの 新たなコミットメントを総称しています。女性からの意見に着想を得ている点と、独自のスポーツ研究施設で培われた専門知識が活かされた情報/サービスの信頼の高さは、Nike Well Collectiveの特徴であり、強みとなっています。

リトリート先として訪れたのは、那須連山の麓、自然豊かな場所に位置する〈アートビオ トープ那須〉。敷地内には建築家の石上純也さんがデザインした水庭があり、自然物と人 の手の融合により生まれた美しい景色が、一気に「非日常」を感じさせてくれます。

普段とは違う場所で違う時間を過ごすリトリートには、どんな効果があるのでしょうか。

「つながり」を感じられる「ムーブメント」

セッションは、ナイキトレーナーのリードによる、「つながり」をテーマにした「ムーブメント(運動)」から始まりました。ナイキのウェアに着替え、他メディアの皆さんと一緒に汗を流す時間。

互いに向かい合うよう円になり、入念なストレッチから。一つの動きに息を合わせたり、自然と会話が生まれたりして、一人で行うランニングやトレーニングとは違いがあることに気づきます。

さらに自己紹介を取り入れたゲームやチーム対抗のワークアウトなど、体が温まっていくのと同時に、皆さんとの距離が縮まっていくことを感じました。

新しく繋がれたことへの喜びや、お互いに声を掛け合うことで緊張が解け、その場が心地よくなっていく感覚があり、体を鍛えるだけにとどまらない運動の効果を再認識しました。

お茶とのペアリングで味わう「栄養」

汗を流したあとには、新鮮な食材を使ったディナーをいただきました。運動が習慣化すると、食事に変化が起こります。正しい栄養の知識と体のメカニズムが関係し合い、さまざまな見解と選択肢があるでしょう。

ただし、今回は栄養といっても、タンパク質やビタミンなどの栄養素そのものとは別に、食事を“楽しむこと”が重要でした。

見た目も美しい料理に合わせて、一皿ごとに相性の良いお茶のペアリングが提供されました。ワインのペアリングと同じように、組み合わせの妙により、美味しい料理をより堪能できます。

また、そんなペアリングの面白さをきっかけに近くの席の方との会話がはずみます。食事へのこだわりから仕事や趣味の話まで。日頃、PCやスマートフォンの画面を見ながらの食事を思い返して、今後はできる限り丁寧に味わい、会話を楽しむ食事を心がけようと思うのでした。

生産性を高める「マインドフルネス」な瞑想

一日の終わりには、ナイキトレーナーYUINAさんによる瞑想セッション。心と体の状態を観察することを目的にした「マインドフルネス瞑想」を、セルフケアの一つとしてレクチャーしてくれました。

瞑想、つまり「いま、ここ」に集中することを習慣にすると、生産性を高める効果が期待できるといいます。はじめは、呼吸だけに集中することが難しかったけれど、続けていくうちに呼吸に意識を向け、雑念の受け止め方もわかってきて、生活の中で集中力向上を実感するまでになった、とYUINAさん。

目をつむり、自分の呼吸で自分の体をマッサージするように過ごす10分間の実践。その静かな時間に、今日一日のなかで記憶に残したいと思った出来事や、反対にどこか不安に感じていたことも、“今の状態”が整理され、目を開けたときにはとても穏やかなマインドになっていました。

明日のムーブメントのための「休息」

ポジティブな効果を実感できた運動を明日また前向きに取り組めるように、心身をリセットさせる休息は大切です。お風呂に浸かりゆっくりと体を温めたり、リラックス効果のある香りを少し身につけたりと、睡眠の質を高められるよう丁寧に過ごします。また、宿泊した部屋には、フィトテラピー(植物療法)の文献や旅をテーマにした小説などが置かれ、読書をしてオフラインの時間を作りました。

休息は、普段スキップしてしまっていたちょっとしたことを取り戻すだけで改善されます。そんなことに気づけたのも、瞑想で落ち着いた心をキープできる森閑な空間だからこそでした。

自然のなかで過ごすリトリートの効果

翌朝は7時から、ナイキトレーナー KAHOさんのパーソナルセッションを受けました。森に面した窓を開け、自然の香りや音、空気を感じながらのヨガはとても贅沢でした。

KAHOさんの心地よいリードもあって、いつもこんなヨガを目指したいと思うほどアーサナと呼吸に集中しました。そして、この状態そのものがリトリートの効果といえるのではないかと実感するのでした。

今回の体験を通じて、体と心の健康にはさまざまな要素が関係していることを再発見し、運動のみならず、「嬉しい」「美味しい」「心地良い」といった感覚が鈍ってしまうほど疲れてしまってはいないか。時々そんな問いかけをしてあげることを取り入れていきたいと思いました。

そして、5つの要素を柱とするホリスティック・フィットネスにアプローチするには、普段と違う環境に身を置き、毎日のルーティンからあえて一旦離れ、今の状態と向き合えるリトリートは有効であることを習得しました。趣味の登山がより意味深くなっていく気がしています。

アスリートのみならず、すべての人をサポートするナイキのホリスティック・フィットネスはいつでも立ち帰ることのできるウェルビーイングの道標。今後も新たな提案に注目していきます。