(写真 古谷 勝 / 文 小泉咲子)
原宿キャットストリートで、期間限定オープン中の複合フィットネス施設「Reebok FITNESS BATTLECLUB」(リーボック フィットネス バトルクラブ)。3月3日は、クロスフィットのカリスマトレーナーであり、ReebokONEアンバサダーのAYAさんが、ランナーに向けてスペシャルメニューを作ってくれた。
ランニングで必要な力をトータルで強化
アスリートやモデルなどが注目し、急速に知名度が高まっているクロスフィット。走る、跳ぶ、立ち上がる、持ち上げる、押すといった日常生活で必要な動作をベースにしたトレーニングメニュー。有酸素と無酸素運動を組み合わせる点も特徴だ。心肺機能の持続性、スタミナ、筋力、柔軟性、パワー、スピード、バランスなど運動能力を総合的に高められる。
クロスフィットのワークアウトメニューは、固定されておらず、その日に告げられるのも特徴。「今日はどんな内容なのだろう」というワクワク感によって飽きずに継続できる。
この日、AYAさんから発表されたメニューは……
①Shuttle Run(シャトルラン)
2個のバーベルのプレート間をダッシュ。爆発的に走り出す力を養う。
②Rock Climber(ロッククライマー)
四つん這いになったまま、両脚を素早く前後に入れ替える。ずっと動く有酸素運動。脚を動かすことで可動域を広げるトレーニングになる。
③Bumpee Box(バーピーボックス)
うつ伏せになり、腕立て伏せの要領で胸を床につけて起き上がり、そこから台にジャンプ。アップ&ダウンの動作で、心臓の位置が変わり、心肺機能が鍛えられる。
④Max Row(マックスロウ)
ローイングマシーン。引っ張って戻す有酸素運動。脚で身体を押すので脚力強化に。また、身体を支えるためのコアも鍛えられる。
⑤Jumprope(ジャンプロープ)
縄跳び(できる人は二重跳び)。有酸素運動の中でも、かなりキツく体力強化になる。
⑥Rockys(ロッキーズ)
体育座りから両脚を浮かせ、ウェイトボールを持って左右に上体をひねる。顔は正面のまま、身体を安定させることで、体幹トレーニングになる。
ペアトレーニングで互いを奮い立たせる
まずは、ランジステップやベアウォークなどでウォーミングアップ。心拍数を一気に上げる。参加者でペアを作り、6種目を各30秒行い、相手がやっている間は休憩で、各4セット。各種目の間は、1分間のインターバルが設けられた。
最初の数分は、「やれそうだな」と思ったが、徐々に腕も脚もパンパンに……。やっている内容そのものはシンプルなのに、かなり高強度。終了を告げるタイマーのピッという音が鳴るのを心待ちにしてしまう。「心が折れそうになるフルマラソンの最後のときのような気持ち」と表現した参加者がいたが、同感だ。そんなめげそうになる気持ちを奮い立たせてくれるのが、AYAさん、そしてペアの相手の応援だ。初対面の人にも関わらず目の前で「ラスト10秒!」「イケる、イケる!」と声をかけられると、「もうダメだ」と思ったところからもうひと踏ん張りできるのだ。
「誰かが頑張っていると、自分もできる。しんどそうにしている人がいたら応援してあげたいと思える。クロスフィットは、そうした互いに応援、助け合うコミュニティを大事にしています。トレーニングが人間力をすら引き出してくれるのです」とAyaさん。
ハードメニューで“人間を極めた“約1時間
終了時は、やり切った充実感で気分はとんでもなくハイなのだが、肉体的にはヘトヘトで声も出ない不思議な状況。Tシャツの背に書いてあるReebokのブランドコミッション“人間を極めろ”とは、こういうことかもと思えた。これまで3回とも出席してくれた参加者が、「いちばんキツかった…」とボソリ。フルマラソンのベストタイムが3時間40分で、ランニングに活かせるメニューだと聞いて参加してくれた男性は、「瞬発力や柔軟性が鍛えられ、可動域も広がりそうですね」と、より速く、強く走るための総合力を養えるクロスフィットに手応えを感じたようだった。
「筋トレと有酸素運動をミックスした内容を提供しましたが、今日はとくに有酸素運動をメインにしたので、息が上がって疲れも大きかったかもしれません。フルマラソンのように長い距離を走るには、大きなエンジンが必要です。ただ走るだけでは養えない人間の使えるところをフルに鍛えるクロスフィットは、ランニングにも必ず活きますよ」(AYAさん)
次回の「Reebok FITNESS BATTLECLUB」(リーボック フィットネス バトルクラブ)プログラムは3月9日(水)に開催。全6回のワークショップもいよいよ折り返し地点に。講師には清水忍さんを招き初回よりアップデートした大人の体力測定を体験できる。
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