fbpx

身体能力を向上させるためには、トレーニングで自身を追い込むだけでなく、生活に付随する食事、睡眠の3つのバランスを保たなければならない。食事、睡眠もトレーニングの一部。そして、身体にファンクショナルな動きを求めるのであれば、筋力&筋持久力、心肺持久力、柔軟性の3つをバランスよく鍛えることも大切。基礎トレーニングにおける各カテゴリーで、今の自分の体力レベルを把握しよう。

(イラスト 越井隆/文 黒澤祐美)

人は動く、食べる、眠る動作を繰り返して生きている。一つでも欠けると、あるいはどこかの要因に偏ると、バランスをとっていたトライアングルが崩れ、同時に身体能力が低下するのは明らかだ。

1日に1時間のトレーニング時間を割けたとしても、残り23時間は「日常」である。トレーニングでミトコンドリアが増えてもマグネシウムがなければエネルギー生産のスイッチは入らないし、ダメージを受けた筋肉が回復しなければ超回復には至らない。

スポーツ時に最大パフォーマンスを発揮するには、日常にあたる食事と休養もトレーニングと捉え、それぞれの質を高めておく必要がある。

今、40代以上の5人中4人が、60歳になった頃には要介護になると言われている。技術を利用し自力で立つことは可能であっても、はたしてそれは人間のあるべき姿だろうか。

新しい技術、理論、メソッドといった枝葉の部分に注目しがちだが、根がしっかりと形成されていなければ花は咲かない、実はならない。人はその事実を忘れてはならない。

今こそ原点に帰り、自分の体力レベル、生活習慣を見直してみてはいかがだろう。見落としていた小さな気付きがあるかもしれない。すべては今日の自分を超え、より長く動き続けるために。

【TRAINING】
STRENGTH 筋力・筋持久力を鍛える
SOFTNESS 柔軟性を鍛える

※2018/4/20発売「mark09 カラダのミライ」転載記事

「mark09 カラダのミライ」は全国書店(一部コンビニエンスストア)と、amazon楽天ブックスなどのオンラインでご購入いただけます。また、『mark』のバックナンバー(01~08号)は、SHOP by onyourmarkからご購入が可能です。オリジナルグッズやバックナンバーも、ぜひあわせてチェックしてみてください!

オンライン販売 amazon