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地方や郊外への移住人気が高まる今、移住の動機が好きなアクティビティであっていい。里山近くで釣りやキャンプを楽しみながら暮らす清水さんのワーク・スポーツ・ライフバランスをご自宅で伺いました。

清水さんご家族が暮らすのは神奈川県厚木市。畑に囲まれ、山や川も近くにある自然溢れる長閑な地域だ。アウトドアアクティビティができる場所への移住を決めた清水家が選んだのは、ログハウスの住宅ブランド、BESS(ベス)の家。周辺の豊かな環境はもちろん、リビングとつながるオープンデッキは開放感に溢れ、家にいながらキャンプをしているような気分を味わえる。

オープンデッキにて、清水さんご夫妻と愛犬。天気の良い日はオープンデッキでランチをしたり、バーベキューをしている。
街中からアクセスの良い立地でありながら、家の周りは静かな畑が広がる。鳥のさえずりが響き渡り、ゆったりとした時間が流れる。

移住のきっかけは、BESSのLOGWAY(展示場)にふと立ち寄ったことだった。釣りやキャンプなどのアウトドアが好きな清水さんは、薪ストーブがあるログハウスでの暮らしに憧れはあったものの、移住までは考えていなかった。

「最初は引っ越すつもりは全くなかったんですが、代官山にあるBESSの展示場に遊びに行ったら、理想の暮らしに話が弾みました。厚木には移住前から土地勘があり、自然溢れるいい場所だと思っていたんです。山や川の近くでアクティビティができる暮らしに想像が膨らみ、すぐに引っ越しを決めました。

目の前の山は春に山桜、夏は新緑など、季節によって違った表情を見せてくれます。朝は鳥のさえずりが気持ち良かったり、そういったことが田舎暮らしの醍醐味だと思います。一方で街中への距離も遠すぎない利便性が高い立地も、生活する上で大切なポイントですね」

日常の一部に釣りがある

清水さんが暮らす地域は釣りをする環境に恵まれている。最寄りの川は家から10分ほど、30分も走れば渓流魚を釣ることができる。都内に住んでいるときから釣りは好きだったが、釣り場への距離がネックとなり頻繁に通うことはできなかった。

「移住して釣りの環境が近くなってからはどんどんのめり込み、ほぼ毎週釣りをしています。仕事が早く終わったときには、帰りに川に寄ることもあります」

自宅から10分ほどの川でテンカラ釣りをする清水さん。使用する竿は自身で作ったもの。

特にハマっているのがテンカラ釣り。竿、ライン、ハリス、毛バリだけのシンプルな、日本に古来から伝わる伝統的な釣法である。近所の川へテンカラ釣りをしに行くとのことで、同行させてもらった。慣れた手付きで準備を終えると、どんどん奥に進んでいく。アウトドア好きの父を持ち、幼い頃から生活の中に釣りがある環境で育った清水さんにとって、川の近くに移住したのは自然の流れだったのかもしれない。

DIYでアウトドアをもっと楽しく

魚を釣ることだけでなく、道具を作ることも清水さんの趣味の一つだ。虫を模した毛バリを作るのはお手の物。どんな形にしたら釣れるのか考えながら作るのが楽しみだという。

「釣りに行く度にこうした方が良い、ああした方がいいと新しく作りたくなるので、どんどん増えていってしまいます(笑)」

趣味、仕事スペース。たくさんの釣り道具が壁にかけられている。また、山菜に関する書籍も目立った。近所でわさびやクレソンなどを収穫できるという。
毛バリを作る様子。1つ作るのにかかった時間はわずか数分。
全て清水さんが作った毛バリ。羽などを使い、虫を模して作られている。

毛バリだけでなく竿も作っているという。庭には自身で建てた作業部屋があり、木工、金属加工ができる機械が所狭しと並んでいる。釣竿の他にも銛(もり)やキャンプで使う椅子、テーブルなど、あらゆるものを作っている。

「DIYなら自分が思った通りのデザインで作ることができて、さらに手入れも自分でできます。買って終わりではなく、壊れたら自分で直して長く使えるところもいいですね」

BESSの家を建てた際の端材を活用し、作業部屋を作った。
銛を持つ清水さん。透明度の高い海では魚に気付かれないよう、長い銛が必要になるという。

仕事との両立は?

塗装関係の会社を営む清水さんの仕事は決まった場所に勤務する必要がなく、時間にとらわれない働き方ができている。

「その時々の現場に直接行くことが多いため、移住したことによる仕事への影響はありませんでした。やはり通勤の問題があると、移住のハードルが高くなってしまうと思いますが、僕はそういった心配がなかったので、パッと決断できました。また、職人系の仕事で決まった勤務時間があるわけではないので、日照時間が長い夏には、仕事帰りに近くの川で2時間ほど釣りをすることもできます」

自営業であることから今の暮らし方ができているという側面もあるが、世の中が変化するにつれて、清水さんのような暮らしをする人も増えていきそうだ。

キャンプするように暮らす

厚木は高速道路へのアクセスが良く、キャンプに行きやすいのも移住の決め手となった。釣りは1人で行くことが多いが、キャンプは家族全員で楽しめる。しかし、実際には移住してからキャンプに行く頻度が減ってしまっているという。コロナ禍のキャンプブームで、混雑を避けてキャンプ場に行かなくなったというのが実情だが、今の家では、自宅にいながらキャンプでしていたことができるので、充実した日々を送っている。

「結局キャンプでやっていたバーベキューも焚き火も薪ストーブも、全部家でできるんですよ。畑に囲まれた立地からも気兼ねなく火を焚くことができるので、自然とバーベキューの頻度も高くなりました。寝る場所が家の中かテントなのかの違いだけで、やっていることはあまり変わらないかもしれませんね」

庭にある薪棚。こちらも一部家の端材を活用て作ったという。薪はチェーンソーで木を切り、時間があるときに薪割りをしている。土地柄、流木や間伐した木など必要がなくなった木を譲り受けることが多い。

家族が集まるリビング

清水さんご夫婦は大のお酒好き。キッチンにはバーのようにたくさんのウイスキーが並ぶ。ゆっくりとお酒を飲むのが至福の時間。

「この家の一番のお気に入りは生活の中心であるリビング。2人ともお酒が好きなので、家では晩酌しながら映画を観たり。窓を開ければ、リビングとウッドデッキが一繋がりになるので、夏は外にゴザを広げて食事をすることも多いですね。その日の気分でバーベキューをすることに決めたり、都会ではできない過ごし方ですね」

奥様のこだわりが詰まったキッチン。カウンターには晩酌のためのウイスキーが並ぶ。

BESSユーザーでつながるコミュニティ

清水さんの家はBESSの用地に建てられ、周囲にも5軒のBESSの家が並ぶ。アウトドアやDIYが好きな家族が多く、皆仲が良いという。「今日、お肉焼いてるよ」といったちょっとした声がけで集まり、一緒に食事やお酒を囲むことも多い。男性陣は一緒に釣りに行き、その間に女性陣は昼からお酒を楽しむ、なんて休日の過ごし方も。

「近所付き合いって、子供を中心としたパパ友、ママ友が多いと思いますが、BESSのコミュニティの場合は大人を中心とした近所付き合いです。僕よりも釣り好きが近所にいて、釣りの話をすると止まらなくなります。趣味の合う人が多くてすごく楽しいです」

清水さんは、BESS藤沢のLOGWAYコーチャーとしても活動している。BESSユーザーの有志で、住み替えを検討する人の相談役だ。今はアドバイスや本音を伝える側となったが、家を建てる前は全国のBESSのLOGWAY(展示場)を回り、家づくりのヒントを探した。

「家を買うことを決めてからは、展示場に行くためにさまざまなところに行ってキャンプをしました。BESSは展示場ごとに全く違った個性があるので、ディスプレイやインテリアを見て回りました。今でも出掛けた先の近くに展示場があれば立ち寄って新たなアイデアの参考にしています」

リビングは吹き抜けになっている。ご夫婦こだわりのインテリアが随所に。家に合うものを見つけた時に買い足している。

アクティビティを起点に住む場所を選択する

近年までは職場に合わせて居住地を選ぶことが多く、東京への一極集中が進んでいた。コロナを機にリモートワークが普及すると、地方移住が現実的な選択肢になりつつあり、実際に東京の転出人口も増加しているという。住む場所を決める基準は、アクセスの良さや自然環境などさまざまあるが、これからはアクティビティも重要な要素の一つとなるだろう。釣りができる環境を手に入れた清水さんはいきいきとしていて、暮らしを楽しんでいることが伝わってきた。アクティビティができる環境に身を置くことは、身体も心も健康に豊かになれるヒントがあるようだ。

清水さん家族
神奈川県厚木市在住。ご夫婦と2人の娘さん、愛犬の4人+1匹で暮らしている。3年前に東京都内から移住し、自然豊かな地でアクティビティをしながらスローライフを楽しんでいる。
Instagram:@zeroworks_
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