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2月22日にローンチした新しいウェルネスブランド〈REUNION〉。地球の健康を考え、蒸留酒の可能性を探求する彼らの初のコレクションとなる『WELLNES GIN』に注目が集まる。

ウェルネスに特化した、新しい蒸留酒

『WELLNES GIN』のキーボタニカルは、北海道を中心とした国産の「霊芝(れいし)」。環境再生型農業で植物を育み、醸造から蒸留まで手仕事によって作られた100%プラントベースのスピリッツだ。醸造のパートナーは、芋焼酎『晴耕雨読』や『不二才』を製造する鹿児島の老舗焼酎蔵〈佐多宗二商店(さたそうじしょうてん)〉。114年の歴史をもち、蒸溜のパイオニアと呼ばれる職人たちの手で、丁寧に仕込まれてる。

薬酒として生まれたジンの起源にリスペクトを込め、人の心身の健康に寄り添うことを目指した『WELLNES GIN』。国際薬膳師(中国薬膳研究会が発行する薬膳の理論、実技の水準を鑑定する薬膳における高難易度の資格)が調合したオリジナルのスパイスも提案することで、人間のフィジカル・メンタルの両面にアプローチしている。


キーボタニカルの「霊芝」は、漢方の世界で珍重されてきた「幻のきのこ」。古来から生薬として用いられ、免疫向上や抗癌作用などさまざまな薬効が伝承されている。

考えられているのは人間の健康だけではない。〈REUNION〉は3つのアイデアを軸に、酒造りで「地球の健康に貢献すること」を目指す。

リジェネラティブ農業の選択

土壌の健康を大切にする農法として、徐々に認知が広がりつつある『リジェネラティブ(環境再生型)農業』。不耕起栽培や緑肥、有機肥料や堆肥の活用など、現在日本で行われている有機農業と多くの共通点はありつつも、土壌の修復や生態系の保全、お酒の源となる水質の改善など、自然環境の再生を目的としている。農薬や化学肥料を使わないことで、植物や微生物が活発に働くことができ、土壌に空気中の二酸化炭素を吸収、貯留することができるようになるというもので、markでも以前紹介した〈OVERVIEW COFFEE〉などもこの農法を実践しているブランドだ。

〈REUNION〉も酒造りの原材料に、このリジェネラティブ農業を採用。栽培した植物(ベース酒用)は昨年秋に収穫し、現在醸造・蒸留の段階だ。またジンに漬け込む他の植物やスパイスも、今後すべてリジェネラティブ農業で栽培した植物を採用できるように、取り組みを進める予定だという。

リユースボトルへの挑戦

ボトルを再利用することは、ワンウェイボトルと比較すると約80%の温室効果ガス排出の削減に繋がる。〈REUNION〉は、回収され、殺菌洗浄し、再利用されるリターナブル瓶に着目。多少の傷や形状の違いは個性ととらえ、何度でも利用できる瓶を採用している。2023年に販売する全ての製品にリユースボトルは採用することはできないが、少しずつこの活動を広げ、リユースボトルの割合を高めていくよう取り組んでいく。


不揃いなボトルは、リユースボトルの個性でもある。

カーボンニュートラルの約束

CO2排出の削減努力をした上で、削減しきれない温室効果ガス排出量に対し、カーボンクレジットを購入することで相殺する「カーボンオフセット」。〈REUNION〉は、カーボンオフセットという仕組みを通じて、地球に対しての責任を果たす。原料の調達、生産の現場から物流まで、環境対応された資材やエネルギーを活用し、CO2の排出量を極限まで低減させる。さらにどうしても削減しきれなかったCO2は、日本で行われる環境再生型農業によって土壌へ吸収されたCO2を元としたカーボンクレジットを購入するという。カーボンクレジットとは、農業や森林保護や省エネ技術、再生可能エネルギー導入といった活動による温室効果ガスの削減・吸収量を、決められた方法に従って数値化し、クレジット(排出権)として取引可能な形態にしたものだ。

ウェルネスに徹底的に特化し、生産プロセスにおいても健全さを突き詰めた『WELLNES GIN』。文字もイラストも描かれない潔いホワイトラベルは、プロダクトの質実剛健な中身への信頼を感じる。同時に、これから自由に彩られる健康な未来への希望も込められているようだ。

〈REUNION〉オフィシャルブランドサイトですでに予約販売がスタートしている『WELLNES GIN』は、東京、京都、横浜など、全国限定10か所のホテルやバーに加え、ジン専門のバーにて、日本を代表するシェフやバーテンダーが創作する「WELLNESS GIN」を楽しめる「REUNION LAB」を開催中。4月22日(土)のアースデイ(Earth day)には、一般発売が開始される。

REUNIONオフィシャルブランドサイト
re-union.world