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MUJI WALKERは、無印良品が提案する機能性ウェアライン。撥水・防風・吸汗速乾・ストレッチなど、運動に必要な機能を備え、普段使いもしやすいデザインを大切にした『日常と、運動をつなぐ服』がラインナップしている。運動といってもハードなスポーツではなく、日常生活に気軽に取り入れられる動きからというのが、MUJI WALKERの提案だ。ウォーキングやストレッチなどの運動を快適にサポートしてくれるウェアを身に纏えば、そもそも私たちのくらしは動きでできていることに気づかされる。

MUJI WALKERが今期(2024年春夏)に発売する商品を一足先に試してもらったのは、フィエルド花さんと山口陽平さん。機能的でシンプルなウェアを見事に着こなしてくれたおふたりに話を聞いた。

今回は、ヨガインストラクターとして活動し、サーフィンやランニングもする山口さんのくらしぶりを参考に、カラダを動かすことで豊かになる生活をイメージしてみよう。


〈撥水ナイロンウィンドブレーカー〉は、フードが出し入れできる仕様。風を通さず、撥水の効いた同素材の〈撥水ナイロンウィンドパンツ〉とセットアップが可能。

ふたりが訪れたのは、千葉県夷隅郡大多喜町にある蒸留所〈mitosaya〉。敷地内には、漢方薬植物のエリアや、水生植物のエリア、南国の果実が育つ温室などがある。数百種にもおよぶ蒸留酒の材料となる草花が植えられ、まるで触って楽しめる植物図鑑のような場所だ。

24時間365日ヨガ

山口さんは、体育大学在籍中に運動生理学を専攻し、卒業後はフィットネスクラブでトレーナー活動を行う傍ら、トライアスロンレースの最高峰、アイアンマンレースに励んでいたアスリートだ。今はフリーヨガインストラクターとして、茅ヶ崎を拠点に東京、神奈川で活動している。

「普段ヨガを教えてるんですけど、自分の練習でもあると思っているので、ヨガは本当に生活の一部。3時間練習するときもあれば、5分しか取り組めないときもありますが、365日やっています。そして、マットの上でのヨガと、マットの外でのヨガがあるんですよね。生活すること自体もヨガなんです。だから、24時間365日がヨガだと思っています。

運動は「運を動かす」って書きますけど、運動をすると体の中で何かが動いて、気分が変わったり、体の調子が変わるのを感じませんか。僕の考え方ですけど、みんなこの変化を感じているからこそ運動を続けるのではないかと思うんですよね」

山口さんはヨガに限らず波乗りも好きで、家から5分で行ける距離に海がある場所に住み、波があればよくサーフィンをするという。波がないのならヨガの練習をしたり、はたまた家の近くを走ったり。

「どれも自分にとってはヨガなんです。ポーズだけがヨガではなく、生活をよりよくしてくれるもの、豊かにしてくれるものすべて。ヨガって『つながる』という意味なんですって。そう考えると、自分自身とつながるとか、自然とつながるとか、太陽の光を浴びることもヨガの時間です。

忙しいって「心を亡くす」と書きますけど、そういう大切な時間が減っていっては心がすり減っていくから。もちろん生きていく中でいろんな側面があることを否定はしないんだけど、でもやっぱり、心地よく感じるひと・もの・ことに触れる時間を大事にしたいですね」

ヨガインストラクターとして深くヨガに取り組む山口さんは、心と体が結びついていることを実感している。だからこそ、常に心の状態にフォーカスした言葉が聞こえてくるのだ。ポーズをとるヨガでもいいし、ランニングでもいいし、瞑想でもいいし、料理をすることでもいい。あるいは、サンセットを見て自分の心が何かとつながりを感じられる瞬間。ヨガの意味を広く捉えることで、体を動かすことを難しく考えず積極的に取り入れられるというのが、山口さんの考え方だ。

植物との間にある循環を感じること

山口さんにとってもうひとつのヨガ、つまり心地よい生活に必要不可欠なものがあるという。

「植物が大好きで、家はジャングルのようです。植物に水をあげている時もヨガの時間。僕のお母さんは「みどり」という名前なんですけど、緑のものに囲まれてるとすごく落ち着くんですよ。なんとなく着るものも緑色のものが多いですね(笑)。

僕たちの呼吸は、酸素を吸って二酸化炭素を吐いているけれど、植物は二酸化炭素を吸って酸素を出してくれる。ここにエネルギーの交換が起こっていますよね。微細な量ではあるけれど、それを感じながら植物とコミュニケーションしています。意識すると、感謝の気持ちや活力をもらえます」

「ヨガでは「プラーナ」と呼ばれる「生命エネルギー」、「気」という教えがあるんですが、日本語には、気分がいいとか、気が合うとか、気に食わないとか、〜な気がするとか、『気』を使う言葉がいっぱいあります。日本人はもともと目に見えないものを大切に取り扱っていて、そんな『気』を身近に感じながら生きてきました。

これは、植物を育てることによってより感じるようになっていきます。植物の状態に目を向けると、元気だなとか元気じゃないなとか、生命力が溢れていたり減っていたり。毎日可愛がることの意味を実感できるんです。目に見えないものへの感性が高まります。植物がひとつつある部屋とない部屋ではエネルギーが違うんですよね」

ヨガをする前は、家に植物など置いたこともなかったという山口さん。しかし、植物と人間のエネルギーの循環を感じられる余裕をもてるようになり、緑や花のあるくらしを楽しんでいる。

〜過ぎないが大事

山口さんがこれまでの経験から見出したくらしの“軸”は、体を動かすことだけではなく、衣食住すべてに通じている。

「なんでも、“過ぎない”ことが大事かなと。寝過ぎない、食べ過ぎない、食べなさ過ぎない…。食べたいと思った時に適量食べ、減らしたいと思ったら適量減らし、お酒を飲みたいと思ったら飲むこともあるし、お肉を食べたいと思ったら感謝していただく。食事は基本ベジタリアン寄りなんですけど、完全にベジタリアンとかビーガンとかではなく、周りとのバランスを取りながら、ここも“過ぎない”ように、そのバランスを見つけられるよう体と心の感覚としっかりつながっていたいなと思いますね。自分にとっての“ちょうどいい”は、自分自身の感覚なので」


〈UVカット乾きやすいスウェットシャツ〉は、はやわらかで軽く、快適なスウェット。同素材の〈UVカット乾きやすいスウェットパンツ〉も洗濯後に乾きやすく、お手入れが簡単なのが嬉しい。

心と体の声にしっかりと向き合い、生活の中でさまざまな「ちょうどいい」を見つける山口さんも、以前には失敗をしたこともあったという。

「ミニマリズムに憧れて、ものをほとんどなくしたことがあったんですけど、楽になる反面、寂しい気もしたんですよ。それをきっかけに生活を一度見直しました。ソファーやインテリア、コップひとつをとっても、ちっちゃなものから心地いいものにこだわるようにしました。そうやって集めたものは、ナチュラルなものが多くて。

自分が好きなものが理解できたとき、それは自然に近いものだった。だからなるべく引き算をしていって、取捨選択ができるようになっていきましたね。軸がわからなかった時は、チグハグだったというか、テイストがばらついて部屋の中がごちゃごちゃになっちゃったりして。本当にいいものはシンプルなもの、特別ではなくて良いんですよね」

MUJI WALKERの着心地

mitosayaでは実際に草花に水をやり、山口さんのくらしを再現しているようだった。MUJI WALKERは、そんな動きを快適にサポートしてくれただろうか。特に気に入ったアイテムについて聞いた。

「MUJI WALKERのウェアは、カジュアルとスポーティのちょうどいいバランスというか、どちらの要素も兼ね備えていると感じました。カジュアル過ぎず、スポーティ過ぎず、なのに機能性もあって街着としてもOKですね。シューズも履き心地が良くて、足が一歩前に出る感じで、気分が上がりました。

ストレッチ性のあるジャケットとパンツは、キチンと感もあるのでフォーマルな要素さえありました。仕事着としてもいいですよね。会社まで自転車通勤できると思ったくらいストレッチが効いていましたよ」


〈吸汗速乾ストレッチジャケット〉〈吸汗速乾ストレッチパンツ〉はすぐに乾いて、シワになりにくい。オンでもオフでも活躍するデザインになっている。


〈歩きやすいカーブソールスニーカー(2024年6月頃発売予定)〉はクッション性と軽量感のある、快適な履き心地のスニーカー。重心移動がしやすく、楽に前に進むから歩きやすい。

最後に山口さんが、これから運動を始めたいひとに向けて、メッセージをくれた。

「やることを当たり前にすると、本当にいろんなことが変わってきます。最初は続けることが難しいと思うんですけど、小さいことでも何かしらはじめて、自分とのつながりを育てていってほしいですね。大きな目標で挫折してしまっては一番もったいないので、特別なことじゃなくていいんです。植物に水をやる、15分散歩をする、一日のどこかで必ず深呼吸をする、5分座って瞑想してみる…無理なく等身大で続けられることから一緒に始めてみましょう。

僕がこれからトライしたいのは、自分を表現することです。日本人って、表現することが苦手じゃないですか。ヨガの練習でニューヨークに行ったとき、むしろもう少し隠しておいたほうがいいんじゃないか?って思うくらい、向こうのみんなは自己主張が強い。

日本人らしさの良さもあるけれど、アウトプットの訓練として、表現することをいくつか始めました。料理、絵、あとは楽器。自分の中のエネルギーを何か音楽に載せて届けてみたり、写真を撮って世に出すことと同じように。だから、ランニングやヨガが新しいジャンルである人にはその一歩を踏み出してみてほしいですね。僕も何歳になってもチャレンジを続けていきたいです」

自分の心と体の状態に丁寧に向き合う山口さんのくらしぶりは、忙しい日々を見直すきっかけをくれる。ヨガに深く取り組んでいる山口さんだから導ける豊かな考え方は、これから運動を始めたいひとにも、その一歩を後押ししてくれるはずだ。動きをサポートするMUJI WALKERを着て、深呼吸から始めてみよう。くらしをより良くするための自分にとっての「ちょうどいい」を見つけられるに違いない。

山口 陽平

山口 陽平

体育大学在籍中に運動生理学を専攻し、卒業後はフィットネスクラブでトレーナー活動を行う傍ら、トライアスロンレースの最高峰、アイアンマンレースに励んでいたアスリートだ。今はフリーヨガインストラクターとして、茅ヶ崎を拠点に東京、神奈川で活動している。
@yoheiyoga

<着用アイテム(プロフィール)>
〈UVカット吸汗速乾半袖Tシャツ〉
〈撥水ナイロンショートパンツ〉

〈MUJI WALKER〉
無印良品が提案する機能性ウェアライン。これから運動をしたい人・ライトに運動を楽しむ人に向けて、撥水・防風・吸汗速乾・ストレッチなど、運動に必要な機能を兼ね備えたウェアを数多く揃えている。日常着としても使えるシンプルなデザインで、気軽な運動を取り入れた健康的なライフスタイルをサポートしてくれる。

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mitosaya薬草園蒸留所
千葉県夷隅郡大多喜町にある蒸留所。自社栽培する果樹や薬草・ハーブ、全国の生産者が作る豊かな恵みを使い、発酵や蒸留という技術を用いてものづくりを行っている。「自然からの小さな発見を形にする」べく、これまでに160種を超える蒸留酒、季節の恵みを閉じ込めた加工品、プロダクトなどを生み出している。